泌尿器の病気

お子様に多い泌尿器の病気

停留精巣

停留精巣は出生児の診察や乳幼児健診で気づかれることが多いです。陰嚢を触れても中に睾丸(精巣)の存在が分からない場合に疑われます。出生児に停留精巣と診断されても、その約半数は生後3か月頃までには自然に改善するとされています。しかし、生後3ヶ月以降は自然に改善することは少なく、停留精巣を放置すると、不妊症や悪性腫瘍化などの原因になる可能性があります。疑いがある場合にはお気軽にご相談ください。

夜尿症(おねしょ)

夜尿症(おねしょ)

5歳以上で1か月に1回以上のおねしょが3か月以上続く場合は、夜尿症の可能性があります。現在考えられている夜尿の原因は、①夜間多尿(就寝中に尿が多く作られすぎる)、②夜間のぼうこう容量の減少(就寝中にためられる尿量が少ない)、③睡眠から覚醒できない、の3つが考えられています。
夜尿症の治療には生活習慣の見直し、薬の内服治療、アラーム療法があります。
生活習慣の獲得は、早寝・早起きを心掛け、寝る2時間前から飲水を控えることなどがあります。就寝中に強制的に起こしてトイレへ行かせることはしないことも大切です。ぼうこう容量の拡大を目的に、尿をぼうこうに十分にためてから排尿する訓練も必要です。
生活習慣の見直しで改善しない場合は、要因によって内服治療かアラーム療法のどちらか、もしくは両方を行います。必要に応じて専門医療機関を紹介させていただきます。

亀頭包皮炎

おちんちんの先端部を亀頭と呼び、亀頭の周りを包皮(ほうひ)という皮が覆っています。亀頭包皮炎とは、この包皮と亀頭の間に細菌が感染して炎症が起こったものを言います。おちんちんの先が赤く腫れ、痛みを伴います。腫れが強いと、排尿時の痛みや、出血、膿(うみ)をみとめることもあります。汚れた手でおちんちんを触る、しっかり洗えていないことなどが原因となります。治療は洗浄と抗菌薬含有の軟膏塗布や抗菌薬の内服を行います。

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